フラットでオープンでフェアというと聞こえだけはいいが、不鮮明に見えるかもしれない。
1940年頃のヒューレット・パッカードを例に説明していこう。
まずフラットですが、これは前に書いたような役職で呼ばずに名前で呼ぶ風習ですね。それ以外にも建物にも影響してきます。日本の企業だと大抵はビルにオフィスがあり、一番上の階が社長室と決まっているかのような配置をしている。
まあ決まっているわけではないと思うのだが、自然とそうなってしまうのでしょう。じゃあ横に広くとればいいのかというと、日本では面積の狭さなどの問題があり、それもうまくいかなそうだ。
しかし、HPでは建物が最大で3階ほどで、横に広いオフィスになっている。本社でいうと縦が500mで横が1000mの広大な敷地に平べったい建物があるイメージですね。
他のシリコンバレーの企業でも大抵の会社はビルのような高い建物ではなく、横に広い建物の場合が多い。例外としてはAdobeとかですね。
そしてオープンです。
これは一番有名そうなものでいうと、HPが始めたオープンドアポリシーですね。
普通に考えれば文字の通り社長室などの扉を開けっ放しにして、いつでも相談に来れるようにする心構えですが、それだけではなく、誰でも自由に意見を言えるという意味もあります。
むしろ後者を重視しなければ、オープンドアポリシーが成り立っているとは言えないでしょう。
また、HPでは会社の倉庫は鍵をかけずに、手続きも必要なく行き来出来る制度がありました。自由に倉庫の道具などを使うことで、そこから新しいアイディアが生まれるかもしれないですからね。
しかし誰かがそれでは道具が取られてしまうと思ったのか、その倉庫に一回だけ鍵がかけられていた時があったのです。そうしたときに、創立者のビルヒューレットは即刻その鍵を壊して、「この倉庫にはもう鍵をかけないでください」という張り紙をつけたのです。
確かに、年間で少しは道具がなくなったりしていました。しかし、その損害金額はだいたい鍵をかけて管理する金額と同じぐらいなので、どっちにするかは企業次第ですね。まあ今の時代ではリスクが高すぎて出来なさそうですね。
最後にフェアです。
HPでは社員は男女を問わず誰でも良い仕事、創造的な仕事をしたいと思っており、相応しい環境を与えれば、誰でもそうするだろう。という考えがあり、それを当たり前のように行動してるのです。
基本的には、このような考え方でシリコンバレーの会社が経営されている感じですね。
どんなに独裁経営をしているAppleのジョブズでもさすがに社員がジョブズに対してCEOとは呼ばないでしょう。
最後に、明らかにHPを持ち上げすぎですね。
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