2009年2月4日水曜日

バトルオブシリコンバレーを見たよ

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Windows対Macと言われるバトルオブシリコンバレーを見てみた。その感想です。

時代は1970年から1980年代の半ばぐらいまで。
アップル社とマイクロソフトがどのようにして創業され、MacとWindowsを作っていったのかという物語。

非常に見やすく面白い物語で、知らない人も面白く見れるのではないかと思う。

ただ、タイトルにシリコンバレーと書いてあるが、実際に出てくるシリコンバレーの企業はアップルとパロアルトリサーチセンター(ゼロックスの基礎研究所)、出番は1回だがヒューレットパッカードぐらいのものです。インテルやフェアチャイルドなどの半導体企業は出てきません。


Windows対Macはどっちが勝ったかというと、今シェアを見れば分かるとおりWindowsが圧勝している。しかし、最初に発売したのはMacだった。それを見てマイクロソフトはWindowsを発売しないといけないとゲイツが叫び、発売された。
なぜ、後発のWindowsが勝ったのだろうか。それはゲイツが戦略を駆使して発売したからではないだろうか。性能や使いやすさ、デザインなど機能面ではMacが圧勝しているのだが、ジョブズには戦略がなかったから、シェアを伸ばすことが出来なかったのではないだろうか。

ジョブズは非常に芸術性溢れる人でアーティスティックなパフォーマンスで見るものを魅了するが、ゲイツはビジネスにおいて才能が溢れている(もちろんプログラミングもだが)。決して派手ではないが、ソフトを契約金によって販売するなど、長期的なビジョンを明確に持って、行動をしていることは明らかだ。

ジョブズは長期的な敵はIBMと考えてIBMに対して挑発を行っていたが、マイクロソフトに対してはむしろ契約を交わすなど、敵になるという考えは毛頭なかったのだろう。そこにゲイツは隙をつき一気に畳み掛けていったのです。
最初は自社はMacには到底敵わないと敵でないことをアピールして敵の中心に入り込む。そして、時期が来たら一気に攻撃を始める。
こんなことをされては勝てるものも勝てないだろう。

追記

この作品で少し違うのではないかと思うところがあった。それはパロアルトリサーチセンターのGUI操作のAltoを見学しに行ったジョブズ一行だが。パロアルトリサーチセンターの人たちは見られるのをかなり嫌がっていた。

しかし、実際はアップル以外にも多くの企業のエンジニアが訪れ見学したのである。その人たちもその将来性を見出すことが出来なかった。(ゼロックス本社の人も個人でコンピュータは使わないとして一掃している)
そして、ジョブズたちもどうせ良さに気づくわけがないと思っていたのではないだろうか。

また、2010年12月下旬にバトルオブシリコンバレーがDVD化されました。
2010年12月22日からTSUTAYAのTSUTAYA発掘良品コーナーの中でレンタル開始されています。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

何故MacがWindowsに敗れてしまったのか?
それはIBMがパソコンのOSにWindowsを選び
誰でも作れるIBM互換機が主流となったせいでしょう。

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