今回は1974年1月に『ポピュラー・エレクトロニクス』誌で掲載されたアルテア8800です。
アルテアはニューメキシコ州のMITSという会社が作った世界で最初のパーソナルコンピュータで、インテル第3世代のマイクロプロセッサーのintel8080を搭載しています。
メモリーはなんと256byte。
さらに、その時代はソフトウェアが存在していないので特にこれといって、魅力が見当たらない製品でした。
これは、組み立て式で、完成すると8個のon/offスイッチがあり、それを操作してプログラミングを行うものです。当然ながら、キーボードもマウスも何にもありません。
表示方法は、ディスプレイももちろん無いのでフロントパネルのランプが点滅するだけで、判断基準とするかなり困難なパソコンです。
ちなみに、名前をアルテア8080と間違えて書いてある本が2冊もあったので、探せばもっとあるんじゃないかと思うぐらいのいきおいでした。
ただ、世界初の個人で使えるコンピュータなので『ポピュラー・エレクトロニクス』誌は画期的なコンピュータだと宣伝し一躍有名になった。
ちなみに、その時代に家庭で使うコンピュータが必要になると考えている人はほとんどおらず会社で言えばIBMやHP、intel、Xeroxなどその時代のコンピュータの中心企業が、コンピュータは研究者が使えればいいと考えていたのである。
たとえば、intelのエンジニアがゴードンムーアに「家庭用のコンピュータを作ったらどうだろう」と問いかけたところ、妻がコンロの横にコンピュータを置いて立っている姿しか思いつかなく、あえなく却下となった。
またウォズニアックの作ったappleⅠをゴードンムーアとロバートノイスに見せたところ、マイクロプロセッサ搭載のありふれたものでしかないと、関心を持たなかった。
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